たいりつ‐けいしつ【対立形質】
対立遺伝子によって支配され、同時に発現することのない、対(つい)になった形質。メンデル遺伝をし、表現型として発現するほうを顕性、発現しないほうを潜性という。エンドウの花の色における赤色と白色など...
ちたい‐いでん【遅滞遺伝】
遺伝子が卵細胞の細胞質で発現し、形質が子に伝わること。母性遺伝の一。オナジマイマイやモノアラガイの巻き方、カイコの卵の色などが遅滞遺伝として知られる。雑種第一代(F1)の形質は母親の遺伝型によっ...
ち‐はつ【遅発】
[名](スル) 1 定時よりおくれて出発すること。「地震のため列車を五分—させる」 2 遅く発現すること。「—月経」 3 火砲で、引き金を引いても発火せず、少したってから発火する現象。
ちょうせつ‐いでんし【調節遺伝子】
遺伝子のうち、構造遺伝子の形質発現を調節する機能をもつもの。プロモーターやオペレーターなどがある。制御遺伝子。
ちょう‐ぶんし【超分子】
二つ以上の分子が共有結合以外の弱い相互作用(配位結合・水素結合・ファンデルワールス力など)によって結合して形成される集合体。分子が単独で存在するときには発揮されない新たな機能が発現する。超分子集...
ていさんそゆうどう‐いんし【低酸素誘導因子】
体内で酸素不足の状態にある細胞が示す低酸素応答とよばれる適応を促すたんぱく質の総称。酸素濃度が正常な環境においても常時産生され、プロテアソームによってただちに分解される。一方、酸素濃度が低くなる...
ていぶんしかんしょう‐アールエヌエー【低分子干渉RNA】
相補的な配列をもつmRNAを標的として結合し標的遺伝子の発現を抑制する機能をもつ、長さ20塩基程度の小さな2本鎖RNA。siRNA(small interfering RNA)。
テストステロン【testosterone】
雄性ホルモンの一。精巣から分泌されるステロイドホルモンで、第二次性徴の発現を促す。
てつけい‐ちょうでんどうたい【鉄系超伝導体】
超伝導を示す鉄を含む酸化物。従来、強磁性の鉄は超伝導に向かないと考えられていたが、2008年に絶対温度55度という銅酸化物に次いで高い転移温度をもつ鉄系超伝導体が発見された。しかしその発現機構は...
ディーエヌエー‐ワクチン【DNAワクチン】
プラスミドと呼ばれる環状のDNAに抗原を発現するウイルス遺伝子を組み込んだもの。接種すると、体内で病原体のたんぱく質がつくられ、これが抗原となって免疫が得られる。