はんせい‐いでん【伴性遺伝】
《「ばんせいいでん」とも》ある形質を支配する遺伝子が、性染色体上にある場合に起こる遺伝現象。人間ではX染色体上にあるため、形質の発現は両性で異なる。色覚異常・血友病などはその例。
バイオチップ【biochip】
DNA、たんぱく質、糖鎖などの生体分子を半導体製造における微細加工技術(MEMS)を応用し、基板上に固定したもの。それぞれ、DNAチップ、プロテインチップ、糖鎖チップなどとよばれる。特定の物質と...
ひょうげん‐がた【表現型】
生物の示す形態的、生理的な性質。遺伝子に規定されて発現する形質。ひょうげんけい。→遺伝子型
ピーディー‐ワン【PD-1】
《programmed cell death 1》抗原によって活性化したT細胞の表面に発現する膜たんぱく質。過剰な免疫反応を抑制する免疫チェックポイントとして機能する。ある種のがん細胞は、PD-...
ふうにゅう‐たい【封入体】
細胞の内部に発現する異常な構造物。ウイルスの感染などにより、細胞質や細胞核の中に脂肪酸・たんぱく質・色素顆粒(かりゅう)などが集まって形成される。細胞封入体。
ふかんぜんけんせい‐いでん【不完全顕性遺伝】
両親から受け継いだ中間的な形質が発現する不完全顕性の遺伝様式。中間遺伝。不完全優性遺伝。
ブラジキニン【bradykinin】
血圧調節および炎症発現に関与するペプチド。血清たんぱくの一部が、組織が障害された結果遊出してくる酵素(カリクレイン)によって分解されて生じる。血管拡張、毛細血管の透過性亢進(こうしん)による浮腫...
ぶんしひょうてき‐ちりょう【分子標的治療】
癌(がん)細胞にのみ作用する分子標的治療薬を使用する癌の治療。従来の抗癌剤よりも副作用が少なく効果が高いとされるが、標的となる分子が発現しないタイプの癌には効かない。
プログラム‐さいぼうし【プログラム細胞死】
特定の細胞が特定の場面で自らを消去する仕組み。多細胞生物の個体発生や形態形成において、あらかじめプログラムされた遺伝子発現の順序に従って能動的に細胞のアポトーシスやネクロプトーシス、オートファジ...
ほ‐こうそ【補酵素】
酵素に結合して、その活性の発現を触媒する低分子の有機化合物。例えば、ビタミンB群など。コエンチーム。コエンザイム。助酵素。