目(め)を据(す)・える
目の玉を動かさないで一点をじっと見る。「—・えてにらみつける」
目(め)を澄(す)ま・す
見つめる。熟視する。「諸人—・しけり」〈平家・一〉
目(め)を注(そそ)・ぐ
注意して見る。注目する。「有望新人に—・ぐ」
目(め)をそばだ・てる
「目を側(そば)める」に同じ。「気に喰わぬ事が有れば—・てて疾視(にらみ)付ける事も有り」〈二葉亭・浮雲〉
目(め)を側(そば)・める
憎しみや恐れのために正視できず横目で見る。「二人は逸早く—・めて紳士の風采を視たり」〈紅葉・金色夜叉〉
目(め)を背(そむ)・ける
1 見ていられなくて、視線をそらす。「残酷な映像から—・ける」 2 関わり合いになることを避ける。逃避する。「現実から—・ける」
目(め)を逸(そ)ら・す
1 別の方向に視線を向ける。 2 直面している事柄を見ないようにする。「現実から—・してはいけない」
目(め)を立(た)・てる
1 のこぎり・やすりなどの磨滅して鈍くなった目をといで鋭くする。 2 編み物で、編み始めの目をつくる。 3 注意して見る。「若やかなる殿上人などは—・てて気色ばむ」〈源・蛍〉
目(め)を付(つ)・ける
特別な注意を向ける。「前々から—・けていた店」「騒いで先生に—・けられる」
目(め)を瞑(つぶ)・る
1 目を閉じる。また、目を閉じて眠る。 2 死ぬ。 3 過失などを見て見ぬふりをする。「これくらいの失敗には—・ってやろう」