むかい【迎い】
「むかえ」に同じ。「二人を—に来ていた」〈漱石・門〉
むかい‐つぶて【向(か)い礫】
小石や土を投げ合う子供の遊戯。石合戦。
むがい‐かしゃ【無蓋貨車】
屋根のない貨車。石炭や砂利を積む箱形のもの、コンテナ・乗用車を積む床面だけのものなどがある。
むき‐こうぶんし【無機高分子】
炭素を含まない高分子の総称。ケイ素を骨格とする二酸化ケイ素(水晶、石英、瑪瑙(めのう))などが天然に産する。また、結合様式にはよらないため、ガラスや粘土、各種の無機塩類も含まれる。⇔有機高分子。
むき‐ひりょう【無機肥料】
鉱物質の肥料。または動植物を焼いて得る無機質の肥料。チリ硝石・硫安・過燐酸(かりんさん)石灰・草木灰(そうもくばい)など。
むぎしなず【麦死なず】
石坂洋次郎の中編小説。昭和11年(1936)刊行。妻が共産主義運動にかぶれ、愛人の党員作家を追って上京してしまう事態に陥った地方教師の葛藤を描きつつ、昭和初期の左翼活動がはらむ問題を批判した作品。
む・く【向く】
[動カ五(四)] 1 その方向に正面が位置するようにする。対する。面する。「上を—・く」「東に—・く」 2 その方向を指し示す。「磁石の針は北を—・く」 3 その方向・状態にかたむく。「気が—...
むく‐どり【椋鳥】
1 ㋐ムクドリ科の鳥。全長24センチくらい。くちばしと脚が橙黄色、背面は黒褐色で、顔に不規則な白斑があり、飛ぶと白い腰が目立つ。大群をつくり、リャーリャーと鳴く。昆虫や果実を食べる。日本では大部...
むく・る【剝る】
[動ラ五(四)]はぐ。はがす。めくる。むく。「返事もしないで、まだ眼を—・って見せたから、此方(こっち)も腹が立って」〈漱石・坊っちゃん〉
[動ラ下二]「むくれる」の文語形。
むくろ‐じ【無患子】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。高さ15メートル以上になる。葉は細長い小葉からなる羽状複葉。夏、雌花と雄花とが円錐状につく。実は球形で黄褐色に熟し、中の種子は黒色で堅く、羽根つき...