よう‐ぜん【杳然】
[ト・タル][文][形動タリ]はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。「今書いた真を今載せて—と去るを思わぬが世の常である」〈漱石・虞美人草〉
よう‐ぜん【窈然】
[ト・タル][文][形動タリ]奥深くて、はるかなさま。また、奥深くて、かすかなさま。「—たる空の中(うち)に取り留めのつかぬ鳶色の影が残る」〈漱石・カーライル博物館〉
よう‐そ【沃素】
《iodine》ハロゲン族元素の一。単体は金属光沢をもつ暗紫色の結晶。昇華しやすく、蒸気は紫色で刺激臭がある。有毒。水に溶けないが、沃化カリウム水溶液には溶けて褐色、ベンゼン・ヘキサンでは紫色、...
よう‐ど【用度/用途】
1 会社・官庁などで、事務用品などの供給に関すること。「—品」 2 要する費用。入費。「大庄屋等その—として、金九百五十両を村々の百姓に出させし事」〈折たく柴の記・中〉 3 《「ようと」とも》銭...
よう‐ば【用場】
大小便をする所。便所。「自分で下へ降りて—を探して見ると」〈漱石・彼岸過迄〉
ようぼうじ‐ばん【要法寺版】
慶長年間(1596〜1615)要法寺の15世日性が刊行した銅活字版の書籍。「天台四教儀集註」「法華経伝記」「論語集解」「沙石集」などがある。
ようやく【漸く】
[副] 1 長い間待ち望んでいた事態が遂に実現するさま。やっとのことで。「戦争が終わり—平和になった」 2 苦労した結果、目標が達成できるさま。かろうじて。何とか。「迷ったすえに—たどりついた」...
ようゆう‐ひかく【溶融皮殻】
隕石が大気圏に突入する際、空力加熱により表面が溶融してできる薄い層状の構造。隕石に特有の構造であり、地上で形成された岩石にはみられない。溶融殻。フュージョンクラスト。
よう‐よう【揚揚】
[ト・タル][文][形動タリ]誇らしげなさま。得意げなさま。「意気—と引きあげる」「—と正面を向いて歩いている」〈漱石・虞美人草〉
ようろう‐せき【葉蝋石】
アルミニウムの含水珪酸塩(けいさんえん)鉱物。単斜晶系。白ないし帯褐緑色で、真珠光沢がある。ふつう塊状で産出し、軟らかい。蝋石(ろうせき)の主成分鉱物。