りゅう‐さん【硫酸】
無機酸の一。純粋なものは無色で粘りけのある油状の液体。一般には水溶液をさし、濃度により希硫酸・濃硫酸という。濃硫酸は水と混合すると多量の熱を発生し、また脱水作用が強く、化合物中から水素と酸素を2...
りゅうさん‐あえん【硫酸亜鉛】
亜鉛を希硫酸に溶かして得られる無色の結晶。七水和物は皓礬(こうばん)ともいう。水溶液は弱酸性。顔料・防腐剤・点眼薬などに使用。化学式ZnSO4
りゅうさん‐アルミニウム【硫酸アルミニウム】
アルミニウムの硫酸塩。一八水和物が普通で、無色の針状結晶。熱すると、水を失い、無水塩となる。水に溶ける。皮なめし剤・媒染剤や、水の浄化の沈殿剤、製紙用サイジング剤などに使用。化学式Al2(SO4)3
りゅうさん‐アンモニウム【硫酸アンモニウム】
アンモニアを硫酸に吸収させて作る無色の結晶。窒素肥料として用いられる。硫安(りゅうあん)。化学式(NH4)2SO4
りゅうさん‐ウラニル【硫酸ウラニル】
ウラン化合物の一つ。酸化ウランを硫酸に溶かし、低温で濃縮して製造する。毒性があり、使用・保有には国の許可が必要。アンリ=ベクレルが放射能を発見するきっかけとなった物質。
りゅうさん‐えん【硫酸塩】
硫酸の水素原子が金属によって置換された化合物。サルフェート。
りゅうさんえん‐エーロゾル【硫酸塩エーロゾル】
大気中の硫酸塩の微粒子からなるエーロゾル。化石燃料の燃焼、火山噴火などによって生じ、大気汚染や気候変動の原因となる。硫酸塩エアロゾル。
りゅうさんえん‐せん【硫酸塩泉】
泉質の一。硫酸イオンを主成分とする温泉。共存するイオンの種類によりナトリウム硫酸塩泉・カルシウム硫酸塩泉などに分けられる。動脈硬化に効くとされる。
りゅうさんか‐ゆ【硫酸化油】
ひまし油などの脂肪油を濃硫酸と反応させ、水酸化ナトリウムやアンモニアなどのアルカリ性水溶液で中和したもの。19世紀半ば、オスマン帝国時代の赤色の天然染料、トルコ赤の染色の助剤として利用されたため...
りゅうさん‐カリウム【硫酸カリウム】
カリウムの硫酸塩。無色の結晶。カリ肥料・ガラス・明礬(みょうばん)の原料。化学式K2SO4