いた‐すずり【板硯】
蒔絵(まきえ)などを施した板に料紙を挟み、上に硯をのせ、ひもで結んだもの。床棚(とこだな)の飾りとする。板文庫。
かけ‐すずり【懸け硯/掛け硯】
掛け子のある硯箱。掛け子には硯・墨・水入れなどを入れ、その下の引き出しには小物などを入れる。かけすずりばこ。
かさね‐すずり【重ね硯】
書道の道具一式を二つの箱に分けて入れ、重ねたもの。重ね硯箱。
かわら‐すずり【瓦硯】
瓦で作った硯。がけん。
が‐けん【瓦硯】
石の硯(すずり)が主になるまで多く使用された陶製の硯。
きゅうじゅう‐けん【歙州硯】
中国の名高い硯(すずり)の一。江西省婺源(ぶげん)県歙渓(きゅうけい)(かつての安徽省)産の暗青色の水成岩でつくる。
けん【硯】
[人名用漢字] [音]ケン(慣) [訓]すずり すずり。「硯材・硯池・硯滴/筆硯」
こ‐けん【古硯】
つくられてから長い年月を経た硯(すずり)。古墨(こぼく)と同様に古いほど珍重される。
すずり【硯】
《「墨磨(すみす)り」の略》墨を水ですりおろすために使う、石・瓦などで作った道具。
たび‐すずり【旅硯】
旅行に携帯する小さい硯。