かみ‐の‐まつ【神の松】
正月に神棚に飾る松。「榧(かや)、かち栗、—、山草の売り声もせはしく」〈浮・諸国ばなし・一〉 [補説]一説に、三宝荒神に供えるため、かまどの上に飾る松ともいう。
かみ‐の‐みえざるて【神の見えざる手】
市場において、各個人の利己的な行動の集積が社会全体の利益をもたらすという調整機能。アダム=スミスが「国富論」で提唱した。見えざる手。→市場原理 [補説]神の見えざる手(invisible han...
かみ‐の‐みおも【神の御面】
《国土を神の顔に見立てて》地形。「—と継ぎ来たる中の湊ゆ舟浮けて」〈万・二二〇〉
かみ‐の‐みかど【神の御門】
1 神殿の門。また、神殿。「—を拝(をろが)みて」〈記・中〉 2 皇居。朝廷。「天皇(すめろき)の—を恐(かしこ)みと侍(さもら)ふ時に逢へる君かも」〈万・二五〇八〉
かみ‐の‐みこ【神の御子】
1 キリスト教で、イエス=キリストのこと。 2 神である天皇の子。皇子。「天皇(すめろき)の—の出でましの」〈万・二三〇〉
かみ‐の‐みこと【神の命】
神、または天皇を敬っていう語。「天の原より生(あ)れ来たる—」〈万・三七九〉
かみ‐の‐みやひと【神の宮人】
1 神・神社に仕える人。「誰にかも寄らむ—」〈記・下・歌謡〉 2 天皇に仕える人。大宮人。「皇祖神(すめろき)の—」〈万・一一三三〉
かみのめぐみわごうのとりくみ【神明恵和合取組】
歌舞伎狂言。世話物。4幕。竹柴其水(たけしばきすい)作。明治23年(1890)東京新富座初演。力士と鳶(とび)の者の喧嘩(けんか)を華やかに描いたもの。通称、め組の喧嘩。
かみのよごれたて【神の汚れた手】
曽野綾子の小説。人工妊娠中絶を主題とする。昭和54年(1979)「朝日新聞」に連載。単行本は昭和55年(1980)刊。
かみ‐の‐るす【神の留守】
民間信仰で、陰暦10月、諸国の神々が出雲大社に集まり、諸方の神社が留守になること。《季 冬》