はた‐いた【鰭板/端板】
1 庇(ひさし)の両側、縁側の先端などに用いる板。 2 壁・脇障子・板塀の羽目板。
はた‐そで【端袖/鰭袖】
袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)などで、袖幅を広くするため、袖口にもう一幅(ひとの)または半幅つけ加えた袖。
はた‐ぞり【端反り】
茶碗・鉢などの口縁が外側に反っているもの。はぞり。
はた‐で【端手】
建物の端の張り出している部分。軒、または腕木か。「大宮の彼(をと)つ—隅傾けり」〈記・下・歌謡〉
はた‐ばり【端張り】
1 幅。「湖に秋の山辺を映しては—広き錦とぞ見る」〈拾遺・秋〉 2 勢い。張り。「細布の—もなき身にて」〈謡・錦木〉
はた‐ば・る【端張る】
[動ラ四] 1 幅が広くなる。広がる。「青鈍(あをにび)の指貫の—・りたる、白き衣ども」〈春曙抄本枕・一〇六〉 2 大きく構える。威張る。「執権の威を—・り」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉
はつ‐はつ【端端】
[副]ちらっと。かすか。「—に人を相見ていかにあらむいづれの日にかまた外(よそ)に見む」〈万・七〇一〉
は‐づな【端綱】
馬の口につけて引く綱。
は‐で【破手/端手/葉手】
《破格の手(楽曲)の意》三味線組歌で、破手組(はでぐみ)のこと。⇔本手(ほんて)。
はで‐ぐみ【破手組/端手組】
三味線組歌の一種。本手(ほんて)組に対して、新しい曲風で作られた楽曲群。慶安(1648〜1652)のころに柳川検校(やながわけんぎょう)あるいは虎沢検校が作曲したものという。柳川流・野川流ともに...