えん【筵】
1 むしろ。敷物。 2 座席。会合などの席。酒宴の席。「南溟老人が喜寿の—」〈魯文・安愚楽鍋〉
えん【筵】
[音]エン(呉)(漢) [訓]むしろ 1 竹で編んだむしろ。敷物。座席。「講筵」 2 酒宴の席。宴会。「賀筵・祝筵」
えん‐せき【筵席】
敷物。座席。転じて、宴席。
えん‐どう【筵道】
天皇や貴人が徒歩で進む道筋や、神事に祭神が遷御するときの道に敷く筵(むしろ)。筵の上に白い絹を敷く場合もある。えどう。
むしろ【筵/莚/蓆/席】
1 藺(い)・わらなどを編んで作った敷物。 2 風流な会合などの席。えん。「うたげの—」
むしろ‐うち【筵打ち】
むしろを編むこと。また、それを職業とする人。
むしろ‐おり【筵織(り)】
1 「筵打ち」に同じ。 2 横糸を特に太くして、むしろのように織った織物。
むしろ‐がい【筵貝】
ムシロガイ科の巻き貝。浅海の砂泥地にすむ。殻表に縦横の刻み目があり、むしろの編み目を思わせる。
むしろ‐ど【筵戸】
枠にむしろを張って作っただけの戸。
むしろ‐ばた【筵旗】
むしろを竹竿などに結びつけて旗としたもの。江戸時代、百姓一揆(いっき)などに用いられた。