いき【粋】
[名・形動]《「意気」から転じた語》 1 気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。「—な姿」「—な柄」「—な店」⇔野暮(やぼ)。 2 人情の機微...
いき‐が・る【粋がる】
[動ラ五(四)]粋だと思って得意になる。また、虚勢を張る。「薄着で—・る」
いき‐ごと【粋事】
粋なこと。男女間の色事。「婦人に慕われるなんて—は」〈漱石・行人〉
いき‐すじ【粋筋】
1 粋な方面。花柳界。「—に通じた人」 2 男女の情事。色恋沙汰。「夫人から、昨日の—を聞かせられた」〈花袋・妻〉
いき‐ちょん【意気ちょん/粋ちょん】
[名・形動] 1 いきなこと。通(つう)なこと。また、そのさま。「—の魔道に引き入れんとおもへども」〈黄・高漫斎〉 2 安永(1772〜1781)ごろ流行した、いきな男の髪の結い方。「出ず入らず...
いき‐づくり【粋作り】
化粧や着物の着付けなどが、あかぬけていること。主に水商売の女性にいう。
すい【粋】
[名・形動] 1 まじりけのないこと。また、そのもの。純粋。 2 すぐれているもの。えりぬき。「日本文化の—」「科学技術の—を集める」 3 世情や人情に通じ、ものわかりがよく、さばけていること。...
すい【粋〔粹〕】
[常用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]いき 1 まじりけがない。「生粋(きっすい)・純粋」 2 質が良くすぐれている。すぐれたもの。エッセンス。「国粋・精粋・抜粋」 3 いき。「粋人/無粋...
粋(すい)が川(かわ)へ陥(はま)・る
事情に通じ、知ったかぶりをする人が、かえって失敗することのたとえ。「—・るといふ目前損者の教への如く」〈浮・禁短気・三〉
粋(すい)が身(み)を食(く)・う
遊里・芸人社会などの事情に通じて、得意になっている人は、つい深入りして、いつのまにか身を滅ぼすことになる。