フェリチン【ferritin】
動物の肝臓・脾臓(ひぞう)・小腸粘膜などに含まれる鉄たんぱく質。鉄原子をヘム基の形で含まない非ヘム鉄たんぱく質に分類される。鉄の吸収と貯蔵に関与している。
ふく‐びくう【副鼻腔】
《「ふくびこう」とも》鼻腔に通じている頭蓋(とうがい)内の中空の構造。内面が鼻腔に続く粘膜で覆われている。 [補説]ヒトの副鼻腔には上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞の四つがある。
ふくまく‐ぎせいねんえきしゅ【腹膜偽性粘液腫】
腹膜にゼラチン状の粘液が貯留・充満する病気。虫垂や卵巣にできた粘膜性腫瘍(しゅよう)が腹膜に転移して起こる場合が多い。腹部が膨満し、食欲不振・腹痛・吐き気などを呈する。発症率は100万人に1人程...
ふんせんちゅう‐しょう【糞線虫症】
熱帯・亜熱帯地域に広く分布する糞線虫という寄生虫による感染症。土壌から経皮感染し、十二指腸や空腸の粘膜に寄生する。放置すると自家感染を繰り返し、敗血症などの重篤な症状を起こすことがある。
ブルータング‐びょう【ブルータング病】
ヒツジ・ウシ・シカなどの反芻動物に感染するウイルス性の感染症。届出伝染病の一つ。ヌカカなどの吸血昆虫によって媒介・伝播される。発熱・食欲減退・顔面浮腫・嚥下障害・呼吸困難などの症状が現れ、舌・口...
ヘルパンギーナ【herpangina】
エンテロウイルスによって起こる咽頭(いんとう)炎の一種。高熱と咽頭粘膜の発疹(ほっしん)が特徴。乳幼児に多いが、特別な治療をしなくても1週間ほどで治癒する。
へん‐とう【扁桃】
1 アーモンドの別名。 2 咽頭(いんとう)の粘膜にあるリンパ節の集合体。アーモンドの種子に似た形をしている。口を開けたとき両側に見える口蓋(こうがい)扁桃、舌の付け根にある舌扁桃などがあり、細...
ペプシノゲン【pepsinogen】
胃液に含まれる消化酵素ペプシンの元となる酵素前駆体。2種類のペプシノゲンが存在する。血清中におけるそれらの比と、胃粘膜の萎縮の程度が相関することが知られ、胃がん発生の危険因子の評価に用いられる。...
ほっ‐しん【発疹】
皮膚や粘膜に現れる色や形の病的変化。麻疹(はしか)・風疹(ふうしん)・水痘(すいとう)などでみられる。はっしん。
ほっ‐せき【発赤】
[名](スル)皮膚や粘膜の一部が充血して赤くなること。炎症などによって起こる。はっせき。