かい【粥】
「かゆ」の音変化。
かゆ【粥】
水を多くして米を軟らかく煮たもの。「—を炊(た)く」「—をすする」
かゆ‐うら【粥占】
年占(としうら)の一。正月15日に粥を作るとき、粥の中に粥掻き棒や竹管を入れ、それについたり入ったりした米粒の量で一年の豊凶を占う。農家の小正月の行事、神社の神事として行われる。《季 新年》
かゆかき‐ぼう【粥掻き棒】
粥占(かゆうら)に用いる棒。ヌルデの木などの先端に裂け目を入れ、この棒で粥をかきまわし、付着した米粒の多寡で豊凶を占う。
かゆ‐づえ【粥杖】
正月15日に、望粥(もちがゆ)を煮るときに使う御薪(みかまぎ)で作った杖。これで子のない女性の腰を打つと男子が生まれるといわれた。粥の木。《季 新年》「—に冠落ちたる不覚かな/鳴雪」
かゆ‐の‐き【粥の木】
「粥杖(かゆづえ)」に同じ。《季 新年》「—や女夫(めをと)の箸の二柱/才麿」
かゆ‐ばしら【粥柱】
小正月の粥に入れる餅(もち)。また、粥杖(かゆづえ)をこうよぶ地方もある。《季 新年》「天われにこの寿を給ふ—/風生」
かゆ‐ばら【粥腹】
粥を食べただけの腹。力が十分に入らない状態をいう。「—では力仕事ができない」
しゅく【粥】
1 かゆ。 2 禅寺で、朝食のこと。
しゅく‐しゅ【粥腫】
⇒アテローム