かま‐いと【釜糸】
釜の中の繭から繰り取ったままで、縒(よ)りをかけていない糸。絓糸(すがいと)を精練した糸。日本刺繍(にほんししゅう)に用いる。平糸。
かみ‐いと【紙糸】
和紙を細く切り、縒(よ)って作った糸。襖(ふすま)地・装飾用布・帽子などに用いる。
から‐いと【可良糸】
節のある絹糸を諸縒(もろよ)りにしたもの。
から‐いと【唐糸】
1 中国から渡来した絹糸。 2 「唐糸織り」の略。 3 《糸を引くところから》納豆。「この茶の子、名は—というてくれなゐ」〈咄・醒睡笑・八〉
ガス‐いと【ガス糸】
主に木綿糸をガスの炎の中を高速度で通過させ、表面の毛羽(けば)を焼き取って滑らかで光沢のある糸にしたもの。高級綿織物用。ガス。
き‐いと【生糸】
家蚕の繭糸数本をそろえ、繰り糸にしたままで練らないもの。
きかい‐いと【機械糸】
動力運転の機械を用いてつくった生糸。→座繰(ざく)り糸
きぬ‐いと【絹糸】
蚕の繭からとった糸。生糸・練糸などがあり、ふつう練糸をいう。けんし。
きぬ‐こまちいと【絹小町糸】
紡績絹糸を諸撚(もろよ)りにした縫い糸。絹小町。
きょうねん‐し【強撚糸】
強く撚(よ)りをかけた織物用の糸。縮緬(ちりめん)などの皺(しぼ)を出すのに使われる。