しだれ‐いと【垂れ糸】
たれ下がっている糸。「素鑓(すやり)の鉤(かぎ)に—、さっとしだれて」〈浄・薩摩歌〉
しつけ‐いと【仕付け糸】
仕付けに使う、ゆるい縒(よ)りの細い糸。ガス糸・ぞべ糸など。
しほん‐もろよりいと【四本諸撚り糸】
生糸2本を引きそろえて下縒(よ)りをかけ、それを2本合わせて上縒りをした糸。片二本諸縒り糸。四つ諸。四本諸。
しゃみせん‐いと【三味線糸】
三味線の弦に用いる糸。絹糸をより合わせて黄色に染め、糊(のり)で固めたもの。
しら‐いと【白糸】
1 色を染めつけてない糸。白い糸。 2 滝の細い落水や白髪など、白くて細いもののたとえ。「滝の—」 3 《近世語》「素麺(そうめん)」をいう女性語。
しらべ‐いと【調べ糸】
錘(つむ)にかけて糸繰り車の周囲にまといつけ、車の回転とともに、錘を動かすための糸。
尻(しり)も結(むす)ばぬ糸(いと)
《端を結ばない縫い糸の意から》締めくくりがないこと、しまりのないことのたとえ。
しろ‐いと【白糸】
染めてない白い糸。しらいと。
じ‐いと【地糸】
1 布地の原料である糸。 2 農家などで材料からじかに産した糸。
じゃばら‐いと【蛇腹糸】
縒(よ)りを強くかけた糸を2本合わせてさらに縒りをかけた糸。縫い紋の縁などに用いる。