ほんぎょう‐もの【本行物】
歌舞伎狂言の一系統で、題材を能や狂言から移入したもの。
ほん‐けい【本系】
本当の血筋。本来の系統。
ほんじ‐もの【本地物】
本地垂迹説の影響によって成立した御伽草子(おとぎぞうし)系統の小説・物語類。また、古浄瑠璃や説経節などで、神仏・社寺の縁起を説いたもの。
ほん‐りゅう【本流】
1 二つ以上の河川が合流しているとき、最も根幹をなす流れ。主流。⇔支流。 2 中心をなす系統。主流。「保守—」
ぼう‐けい【傍系】
1 親族関係で、直系に対して、共同の始祖を通じてつながる系統。⇔直系。 2 直系から分かれ出た系統。「—の販売会社」⇔直系。 3 主流からはずれている系統のもの。「—の作家」
ぼう‐りゅう【傍流】
1 本流から分かれた流れ。支流。 2 主流からはずれた系統や流派。傍系。
ぼ‐けい【母系】
1 母方の血筋をたどった系統。また、その系統に属すること。⇔父系。 2 家系が母方の系統で相続されること。「—家族」⇔父系。
ぼけい‐しゃかい【母系社会】
母親の系統によって家族・血縁集団が組織されている社会。父親は子に法的権利をもたず、地位の継承や財産の相続は、母の兄弟からその甥(おい)へと伝えられる。ふつう集団の統制権は男子にあり、母権制とは異なる。
ぼ‐ご【母語】
1 《mother tongueの訳語》人が生まれて最初に習い覚えた言語。 2 同じ系統に属する諸言語が共通の源とする言語。フランス語・イタリア語などに対するラテン語の類。祖語。
ぼっかい‐がく【渤海楽】
奈良時代に渤海国から伝来した楽舞。平安初期に高麗楽(こまがく)に編入された。「綾切(あやぎり)」「古鳥蘇(ことりそ)」などがこの系統とされる。