こま‐にしき【高麗錦/狛錦】
[名]高麗の国から渡来した錦。また、高麗ふうの錦。袋・紐(ひも)や畳のへりなどに用いた。 [枕]高麗の錦で作った紐の意から「紐」にかかる。「—紐解き開けし君ならなくに」〈万・二四〇五〉
こ‐ゆい【小結】
1 折烏帽子(おりえぼし)の巾子(こじ)の下部左右に穴をあけ、髻(もとどり)に結んだ小紐(こひも)を引き出し、烏帽子が落ちないように後部で結ぶこと。 2 「小結烏帽子」の略。
こゆい‐えぼし【小結烏帽子】
小結の組紐をつけた侍烏帽子(さむらいえぼし)。
ごちょう‐ひも【五丁紐】
太くて長い羽織紐。先でちょっと結ぶ。「粋な小紋に斜子(ななこ)の裏衿、南京の羽織、—」〈洒・駅舎三友〉
財布(さいふ)の口(くち)を締(し)・める
「財布の紐(ひも)を締める」に同じ。
財布(さいふ)の尻(しり)を押(お)さ・える
「財布の紐(ひも)を握る」に同じ。
さ・く【咲く】
[動カ五(四)] 1 花のつぼみが開く。開花する。「大輪の花が—・く」「ぼたんが見事に—・く」 2 波が砕けて白く見える。「味鎌の潟に—・く波平瀬にも紐解くものかかなしけを置きて」〈万・三五五一...
さ‐ごろも【狭衣】
《「さ」は接頭語》ころも。衣服。「人妻に言ふは誰(た)がこと—のこの紐(ひも)解けと言ふは誰がこと」〈万・二八六六〉
ささ‐べり【笹縁】
《「ささへり」とも》衣服の縁、袋物やござなどのへりを、補強や装飾の目的で、布や扁平な組紐で細くふちどったもの。
ささら‐がた【細形】
こまかい文様。また、その織物。ささら。「—錦(にしき)の紐(ひも)を解き放(さ)けて」〈允恭紀・歌謡〉