みずとり‐の【水鳥の】
[枕] 1 水鳥の一種である「鴨」および同音の「賀茂」にかかる。「—鴨の羽色の春山の」〈万・一四五一〉 2 鴨の羽が青いところから、「青い」にかかる。「—青葉の山の色づく見れば」〈万・一五四三〉...
みず‐わらび【水蕨】
イノモトソウ科の一年生のシダ。水田や沼沢に生え、高さ20〜60センチ。胞子葉は羽状に裂け、裂片は細長く、縁に胞子嚢(ほうしのう)をつける。栄養葉はそれより小形で、裂片は幅広い。
みせかけ‐だいじん【見せ掛け大尽】
金持ちのように見せかけること。また、その人。「さてこそ不審はるの日の、長ういらぬは—」〈浄・五枚羽子板〉
みぞ‐しだ【溝羊歯】
ヒメシダ科の多年生のシダ。山野の湿った所に生え、高さ30〜60センチ。全体に柔らかい。葉柄は長く褐色で、葉は羽状複葉。裏面の葉脈上に胞子嚢(ほうしのう)群をつける。
み‐たらし【御手洗】
1 神仏を拝む前に参拝者が手や口を洗い清める所。 2 「御手洗会(みたらしえ)」の略。 3 「御手洗川」の略。「この清川と申すは、羽黒権現の—なり」〈義経記・七〉
みつ‐おしえ【蜜教】
キツツキ目ミツオシエ科の鳥の総称。アフリカ・南アジアに分布し、全長10〜20センチで羽色は地味。ノドグロミツオシエは、ラーテル(ミツアナグマ)や人間に鳴きかけてミツバチの巣に案内し、巣が壊される...
みつ‐たて【三立】
矢羽の矧(は)ぎ方の一。矢羽を簳(やがら)の三方につけること。通常の征矢(そや)に用いる。
みつば‐うつぎ【三葉空木】
ミツバウツギ科の落葉低木。山林中に自生。葉は対生し、先のとがった長卵形の3枚の小葉からなる。初夏、白い5弁花を円錐状につけ、花はあまり開かない。実は矢羽根形で薄い。若葉は食用になる。こめのき。
みつば‐の‐そや【三つ羽の征矢】
3枚の矢羽をつけた征矢。また、非常に速いことのたとえにもいう。三つ立ての征矢。「無間奈落(むげんならく)にまっさかさまに落つる事、—よりいと早し」〈浄・蝉丸〉
みどり‐の‐はね【緑の羽根】
国土緑化運動の一環として緑の週間に行われる募金運動。また、その献金者に協力のしるしとして渡す、緑に染めた羽根。《季 春》