むな‐ざんよう【胸算用】
[名](スル)《「むなさんよう」とも》心の中で見積もりを立てること。胸勘定(むなかんじょう)。むなづもり。むなざん。むねざんよう。「謝恩セールの売り上げを—する」
むな‐そこ【胸底】
心の奥底。心底。きょうてい。「悲しみを—に秘める」
むな‐だか【胸高】
[名・形動]帯などを胸のあたりに高く締めること。また、そのさま。「—に帯を締める」
むな‐ぢ【胸乳】
《「むなち」とも》乳房。「—をかき出で」〈記・上〉
むな‐つき【胸突き】
山坂の道の険しく急な所。
むなつき‐はっちょう【胸突き八丁】
1 富士登山で頂上までの8丁(約872メートル)のけわしい道。転じて、急斜面の長い坂道。 2 物事を成し遂げる過程で、いちばん苦しい正念場。「交渉は—にさしかかる」
むな‐づくし【胸尽くし】
「胸倉(むなぐら)」に同じ。「二つに一つの返答が聞きたいと—をひっつかむ」〈浄・嫗山姥〉
むな‐づもり【胸積(も)り】
「胸算用(むなざんよう)」に同じ。〈和英語林集成〉
むな‐づわら・し【胸づはらし】
[形シク]心労のために胸がしめつけられるようである。「梅川いとど—・しく」〈浄・冥途の飛脚〉
むな‐ひも【胸紐】
1 着物や羽織などの胸のあたりにつけてある紐。付け紐。むねひも。 2 胸紐のついた着物を着る年ごろ。幼時。