あぎ【腭/顎】
あご(顎)の古名。あぎと。〈和名抄〉
あご【顎/頤/腭】
1 人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。 2 下あご。おとがい。「—がとがった顔」「—ひげ」 3 釣り針の先に逆向きにつ...
顎(あご)が落(お)・ちる
食物の味の非常によいことのたとえ。ほっぺたが落ちる。 [補説]「顎を外す」と混同して、「大笑いをする」の意で使うのは誤り。
顎(あご)が食(く)い違(ちが)・う
見込み違いになる。当てがはずれる。「女郎(ぢょうろ)の言ふことを当てにしていると、いつでも—・ふよ」〈洒・角鶏卵〉
顎(あご)が干上(ひあ)が・る
収入がなくなって、生活ができなくなる。「失業して—・る」
顎(あご)で使(つか)・う
高慢な態度で、意のままに人を使う。「親を—・う」
顎(あご)振(ふ)り三年(さんねん)
⇒首振り三年ころ八年
顎(あご)を出(だ)・す
ひどく疲れて、足が動かず、あごだけが前に出る。疲れ切ってどうにもならない状態をたとえていう。
顎(あご)を撫(な)・でる
得意げなようすをいう。
顎(あご)を外(はず)・す
大笑いをすることのたとえ。