さき‐ばら【先腹】
1 先妻が産んだ子。⇔後腹(あとばら)。 2 主君の死に先んじて切腹すること。⇔追い腹。「—切って死出の山路の案内せん」〈浮・伝来記・一〉
さと‐ばら【里腹】
嫁などが実家に帰って、遠慮や気がねをすることなく腹いっぱい食べること。
さんだん‐ばら【三段腹】
肥満して、段がつくような形で突き出た腹。段腹。
さん‐ぷく【山腹】
山頂と麓との間の部分。中腹。
したっ‐ぱら【下っ腹】
「したはら」をくだけていう語。「—に力を入れる」「—が出る」
した‐はら【下腹】
《「したばら」とも》 1 腹の下部。下腹部。したっぱら。「—が痛む」 2 馬の腹の膨らんで垂れているところ。太腹(ふとばら)。
し‐ふく【私腹】
自分の財産・利益。
しぶり‐ばら【渋り腹】
《「しぶりはら」とも》便意は催すが、少量出るだけで排便の終わる感じがない状態。裏急後重(りきゅうこうじゅう)。
しも‐ばら【霜腹】
《「しもはら」とも》霜の降りるような寒い夜に冷えて起こる腹痛。〈日葡〉
しょうじん‐ばら【精進腹】
精進物ばかりを食べている腹。粗食して栄養物をとっていない腹。「朝(あした)の豆腐売りさへ稀に、なほ—のどこやら物淋しく」〈浮・一代男・二〉