手鍋(てなべ)を提(さ)・げる
自分で炊事をするような貧しい生活をする。多く「手鍋(を)提げても」の形で、好きな男との生活ならば苦労をいとわない意で用いる。
手(て)に余(あま)・る
物事が自分の能力以上で、その処置ができない。手に負えない。「—・る難問」
手(て)に合(あ)わ◦ない
1 自分の能力では扱いきれない。手に余る。手に負えない。「ギリシャ語となるとどうにも—◦ない」 2 手になじまない。「—◦ない包丁」
手(て)に入(い)・れる
自分の物にする。入手する。「希覯(きこう)本を—・れる」「大金を—・れる」
手(て)に負(お)え◦ない
自分の力では扱いきれない。手に余る。「—◦ないいたずらっ子」
手(て)に掛(か)・ける
1 自分で直接行う。「自分が—・けた仕事」 2 自分で世話をする。手塩にかける。「盆栽を—・けて育てる」 3 人に処理などをたのむ。「医者の—・けることなく治る」 4 自分の手で人を殺す。「仇(...
手(て)に◦する
1 手に取って持つ。「本を—◦する」 2 自分の物にする。「欲しかった車をやっと—◦する」
手(て)に取(と)・る
自分の手で持つ。「リンゴを一つ—・る」
手(て)に握(にぎ)・る
自分の所有とする。また、自分の支配下におく。「権力を—・る」
手(て)に乗(の)・る
1 策略におちいる。「まんまとこちらの—・る」 2 自分の自由になる。「この位にせにゃ、男は—・らぬわいな」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉