くち‐ぱく【口ぱく】
《口だけをぱくぱくと動かすことから。「口パク」と書くことが多い》録音や他人の音声に合わせて、発声せずに口を動かすこと。特に、テレビ番組や舞台において、歌手が録音に合わせて口を動かし、歌っているふ...
くものすじょう【蜘蛛巣城】
黒沢明監督・脚本による映画の題名。昭和32年(1957)公開。シェークスピアの戯曲「マクベス」を、戦国時代を舞台として翻案。出演、三船敏郎、山田五十鈴、千秋実ほか。第12回毎日映画コンクール美術...
くらいかわ【暗い河】
《原題A Bend in the River》インド系英国人作家、ナイポールの長編小説。アフリカを舞台に、インド系移民の青年の姿を描く。1979年刊。ベストセラーとなり、ブッカー賞の候補になった。
クランフォード【Cranford】
ギャスケルの中編小説。1953年刊行。田舎町クランフォードを舞台に、老婦人たちの何気ない日常を描く。別邦題「女だけの町」。
くり‐ひろ・げる【繰(り)広げる】
[動ガ下一][文]くりひろ・ぐ[ガ下二] 1 順々に広げる。「巻き物を目の前に—・げる」 2 新しい情景を次々に展開する。「熱戦を—・げる」「華麗な舞台が—・げられる」
くるったいっページ【狂った一頁】
川端康成原作、衣笠貞之助監督による映画の題名。大正15年(1926)公開の白黒サイレント作品。円谷英一(円谷英二)が撮影補助で参加。精神病院を舞台とする前衛的な作品。
クレーブのおくがた【クレーブの奥方】
《原題、(フランス)La Princesse de Clèves》ラファイエットの小説。1678年、匿名で刊行。アンリ2世の治世の宮廷を舞台に、貞淑な人妻が美貌の青年公爵に愛され悩む姿を描く。フ...
くろいしんりん【黒い森林】
井上光晴の小説。昭和41年(1966)1〜12月にかけて雑誌「展望」に連載、昭和43年(1968)刊行。スターリン時代のモスクワを舞台とする。
くろ‐ご【黒衣/黒子】
《「くろこ」とも》 1 歌舞伎で、俳優の演技や舞台進行の介添えをする人が着る黒い衣装。また、その人。人形浄瑠璃では、人形遣いが着る黒い衣装。くろんぼう。黒具(くろぐ)。 2 表に出ないで物事を処...
くろ‐まく【黒幕】
1 黒い色の幕。特に、歌舞伎で、場面の変わり目に舞台を隠したり、道具の奥に掛けて背景代わりにしたりする黒木綿の幕。 2 表面には出ないで、指図をしたり、はかりごとをめぐらしたりする者。「政界の—」