たななし‐おぶね【棚無し小舟】
船棚のない小さな舟。丸木舟、一枚棚の小舟など。「いづくにか舟泊(ふなは)てすらむ安礼(あれ)の崎漕ぎたみ行きし—」〈万・五八〉
た‐ぶね【田舟】
1 深田に浮かべて、肥料や刈り取った稲を押し運ぶのに用いる小舟。弥生時代から用いられている。 2 水郷や沼などで、乗用や農作物の運搬などに使用される平底の簡単な作りの舟。
たらい‐ぶね【盥船】
たらいを船に用いたもの。
たる‐ぶね【樽船】
⇒樽廻船(たるかいせん)
たん‐しゅう【端舟】
1 小舟。ボート。端艇。 2 法律で、航行推進力として機関または帆を使用しない舟。
だいどころ‐ぶね【台所船】
料理を供するために本船に付きしたがう船。厨(くりや)船。
だるま‐ぶね【達磨船】
木船の一種で、長さのわりに幅が広い大伝馬船。貨物の運送に用いる。鋼製のものもある。だるません。→伝馬船
ダンテのこぶね【ダンテの小舟】
《原題、(フランス)La Barque de Dante》⇒地獄のダンテとウェルギリウス
だんべい‐ぶね【団平船】
和船の一。幅が広く、底を平たく頑丈につくった船。石・材木・石炭・土砂などの重量物の近距離輸送に用いた。
ちかい‐の‐ふね【誓いの船】
仏が衆生を悟りに導こうとする誓いを、人を彼岸に運ぶ船にたとえていう語。弘誓(ぐぜい)の船。