てんま‐ぶね【伝馬船】
「てんません(伝馬船)」に同じ。
てんりゅうじ‐ぶね【天竜寺船】
興国2=暦応4年(1341)足利直義(あしかがただよし)が天竜寺造営の費用を得るため、夢窓疎石らと元に派遣した貿易船。
でがい‐ぶね【出買い船】
鮮魚の仲買人が出買いのために出す船。瀬戸内海などに多い。
で‐ふね【出船】
《「でぶね」とも》船が港を出ること。また、港を出てゆく船。⇔入り船。
とうろう‐ぶね【灯籠舟】
麦わら・マコモ・麻などで舟の形に作り、中に盆の供物などをのせて、盆の終わりの日に海や川に流す舟。精霊舟(しょうりょうぶね)。盆舟。
とかい‐ぶね【渡海船】
江戸時代に、大坂を中心に瀬戸内海諸港間の貨客輸送にあたった小型廻船。大坂・丸亀間の金毘羅船(こんぴらぶね)、大坂・北九州間の小倉船(こくらぶね)など。
とま‐ぶね【苫舟】
苫で屋根を葺(ふ)いた舟。
とも‐ぶね【友船/伴船】
1 連れ立って行く船。 2 同じ船に一緒に乗ること。
とりおい‐ぶね【鳥追い舟】
水田に害を与える鳥を追い払うための舟。笛・太鼓などではやしたてて追い払う。
とりおいぶね【鳥追舟】
謡曲。四番目物。十余年主人の留守を預かる左近尉が、主人の妻子に鳥追いをさせたので、帰った主人は怒るが、妻がとりなす。