にたり‐ぶね【荷足り船】
茶船の一種で、関東の河川や江戸湾で小荷物の運搬に使われた小形の和船。
に‐ぶね【荷船】
荷物を運送する船。荷方船。
ぬけ‐ぶね【抜け船】
1 役目についている船を臨時に他の用に使うこと。また、その船。「—を急がせ」〈浮・一代男・五〉 2 江戸時代、鎖国の禁を犯して密貿易を行った船。
ノア‐の‐はこぶね【ノアの方舟】
旧約聖書の創世記に出てくる舟。神が人類の堕落を怒って起こした大洪水に際し、神の指示に従ってノアは箱形の大舟をつくり、家族と雌雄一対のすべての動物を引き連れて乗り込み、そのため人類や生物は絶滅しな...
のぼり‐ぶね【上り船】
1 川上へさかのぼる船。 2 地方から上方(かみがた)へ向かう船。
のりあい‐ぶね【乗合船】
規定の運賃をとり、定まった航路を多くの客を乗せて運航する客船。
のりあいぶね【乗合船】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「乗合船恵方万歳(えほうまんざい)」。3世桜田治助作詞、5世岸沢式佐作曲。天保14年(1843)江戸市村座で初演のときの名題「魁香樹(かしらがき)いせ物語」...
乗(の)り掛(か)かった船(ふね)
《乗って岸を離れた船からは下船できないところから》物事を始めてしまった以上、中途でやめるわけにはいかないことのたとえ。
のり‐の‐ふね【法の舟】
仏法が極楽浄土の彼岸に衆生(しゅじょう)を運ぶことを、舟にたとえていう語。法船(ほうせん)。「—さして行く身ぞもろもろの神も仏もわれをみそなへ」〈新古今・釈教〉
はく‐しゅう【泊舟】
舟を岸べにとめること。