えんじろう【艶二郎】
《黄表紙「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」の主人公の名から》自称好男子。うぬぼれや。「—は青楼の通り句なり」〈洒・通言総籬〉
えん‐ぜん【嫣然/艶然】
[ト・タル][文][形動タリ]にっこりほほえむさま。美人が笑うさまについていう。「四分の羞(はじ)六分の笑(えみ)を含みて、—として灯光(あかり)の中(うち)に立つ姿を」〈蘆花・不如帰〉
えん‐たい【艶態】
あでやかで、なまめかしい姿。嬌態(きょうたい)。
えん‐だ・つ【艶立つ】
[動タ四]優美な振る舞いをする。「花の中にまじり給へる御さま、殊更に—・ち色めきても」〈源・宿木〉
えんなるうたげ【艶なる宴】
《原題、(フランス)Fêtes galantes》ベルレーヌの詩集。1869年刊行。18世紀フランスのロココ時代を代表する画家、アントワーヌ=バトーの絵に着想を得た22編の詩からなる。題名は、バ...
えん‐び【艶美】
[名・形動]あでやかで美しいこと。つややかでなまめかしいこと。また、そのさま。艶麗。婉艶(えんえん)。「—な風情の女性」
えん‐ぶん【艶文】
恋文。艶書。つやぶみ。
えん‐ぶん【艶聞】
男女間のつやっぽいうわさ。色めいたうわさ。「—が立つ」
えん‐ぷく【艶福】
男性が、多くの女性に愛され慕われること。「—の相」
えんぷく‐か【艶福家】
多くの女性に愛され慕われる男性。女にもてる男。