いも‐の‐やま【芋の山】
連歌の用字法(修辞法)の一。語を転倒して、意味を強く印象づける手法。「山の芋」とあるべきところを「芋の山」とする類。
いも‐ばん【芋版】
サツマイモなどを輪切りにした面に、文字や図案を彫りつけた版。絵の具や墨を塗って紙や布に押す。
いも‐ほり【芋掘り】
1 芋を掘ること。《季 秋》 2 田舎者を見下していう語。
いもほり‐ぼうず【芋掘り坊主】
《芋を掘るよりほかに能のない僧の意から》無学の僧をののしっていう語。芋掘り僧。芋掘り僧都(そうず)。「かく浅ましき—」〈浄・松風村雨〉
いも‐ぼう【芋棒】
エビイモと棒鱈(ぼうだら)を煮合わせたもの。京都の名物料理。
いも‐むし【芋虫】
1 蝶や蛾の幼虫のうち、毛のないものの総称。特に、サツマイモの葉につくスズメガ類の幼虫。《季 秋》「—や半分蝶になりかかり/来山」 2 「俵返(たわらがえ)り」に同じ。
いもむし‐ころころ【芋虫ころころ】
遊戯の一。大ぜいの子供が縦に並んでしゃがみ、前の子供につかまって、頭を左右に振りながら「いもむしころころ、ひょうたんぽっくりこ」とはやして練り歩く。いもむしごろごろ。
いも‐めいげつ【芋名月】
《里芋を供えるところから》陰暦8月15日夜の月。中秋(ちゅうしゅう)の名月。初名月。《季 秋》「雲霧や—の衣(きぬ)かつぎ/貞徳」→栗名月(くりめいげつ) →豆名月(まめめいげつ)
いも‐めし【芋飯】
サツマイモ・ジャガイモ・サトイモなどを入れた炊き込みご飯。
いも‐めじ【芋目地】
「芋継ぎ1」に同じ。