はな‐の‐ふぼ【花の父母】
《草木を潤し養うところから》雨や露のこと。「草木は雨露の恵み、養ひえては—たり」〈謡・熊野〉
はな‐の‐ぼうし【花の帽子】
「縹帽子(はなだぼうし)」に同じ。
はな‐の‐まく【花の幕】
花見の宴のときに張りめぐらす幕。花見幕。《季 春》
はな‐のみ【花蚤】
甲虫目ハナノミ科の昆虫の総称。体長2〜15ミリ。体は細く、背が盛り上がり、尾端はとがる。花に集まるものが多く、太い後脚で跳ねる。
はな‐の‐みやこ【花の都】
都の美称。はなやかな都。また、花の盛りの都。「—パリ」《季 春》
はな‐の‐もと【花の本/花の下】
1 花の咲いている木の下。花の陰。《季 春》 2 《鎌倉・南北朝時代に、寺社の桜の木の下で連歌を興行したところから》地下(じげ)の連歌愛好者。また、その名手への尊称。 3 《2から転じて》連歌・...
はな‐の‐やど【花の宿】
花の咲いている家。花のある宿。《季 春》
はな‐の‐ゆき【花の雪】
白く咲く花、また、散る花を雪に見立てていう語。《季 春》「大仏膝うづむらむ—/其角」
はなのれん【花のれん】
山崎豊子の小説。大阪を舞台に寄席経営者の女性の波乱万丈の人生を描く。昭和33年(1958)刊行。同年、第39回直木賞受賞。菊田一夫の脚色による舞台化作品、豊田四郎監督による映画化作品もある。
はな‐のれん【花暖簾】
鮮やかな色を取り合わせて花模様をおぼろ染めにしたのれん。 [補説]書名別項。→花のれん