まびき‐な【間引き菜】
間引いた若菜。つまみ菜。《季 秋》「—やそそぎ上たる鴨の水/嘯山」
まめ‐びと【忠実人】
まじめな人。実直な人。「中納言はもとよりいと—にて」〈源・若菜上〉
みえ‐かわ・す【見え交はす】
[動サ四]互いに相手に見られる。見交わす。対面する。「対の上は、まほならねど—・し給ひて」〈源・若菜上〉
みかき‐が‐はら【御垣が原】
1 宮中や貴人の邸宅の築垣あたりの野原。また、宮中や貴人の邸宅の庭。「風いと涼しく吹きて、—おもしろく侍りしかば」〈弁内侍日記〉 2 吉野離宮に属する原。「霞(かすみ)たち雪も消えぬやみ吉野の—...
みが・く【磨く/研く/琢く】
[動カ五(四)] 1 物の表面を研いでなめらかにする。「レンズを—・く」 2 こすって汚れをとったり、つやを出したりする。「歯を—・く」「床を—・く」 3 念入りに手入れをして美しくする。「肌を...
み‐ざま【身様】
身のありさま。からだつき。「古めかしき御—にて立ち並び顔ならむも」〈源・若菜下〉
みだり‐かくびょう【乱り脚病】
「乱り脚(あし)の気(け)」に同じ。「例もわづらひ侍る—というもの、ところせく起こり患ひ侍りて」〈源・若菜下〉
みだれ‐ごと【乱れ事】
入り乱れて騒がしいこと。「をさをさ、さまよく静かならぬ—なめれど」〈源・若菜上〉
耳(みみ)驚(おどろ)・く
聞いてびっくりする。「物の音どもの、みな等しく—・き侍るは」〈源・若菜下〉
みみ‐ふ・る【耳旧る】
[動ラ上二]聞きなれて珍しくなくなる。「興ある朝夕の遊びに—・り、目馴れ給ひけれ」〈源・若菜下〉