ちゃや‐ぼうず【茶屋坊主】
客に茶をたてて出す店の主人。「是(これ)は宇治橋の供養の時、茶を点(た)て死ににせし、通円と言っし—なり」〈虎明狂・通円〉 [補説]頭を丸めていたためこういった。
ちゃ‐やま【茶山】
1 茶の木を植えてある山。 2 山に茶を摘みに行くこと。《季 春》
ちゃや‐まち【茶屋町】
1 茶屋が軒を連ねている所。茶屋の多い町。 2 遊里。色町。
ちゃや‐もの【茶屋者】
1 引手茶屋・色茶屋などを営業する者。 2 「茶屋女」に同じ。「横町の仕立て物屋、縫箔屋(ぬひはくや)の女房は、そのまま—の風儀にて」〈浮・胸算用・二〉
ちゃ‐ゆ【茶油】
茶の種子から得られる不乾性油。椿油の代用にする。
ちゃ‐らん【茶蘭】
センリョウ科の常緑低木。葉は茶の葉に似る。5、6月ごろ、黄色で粟粒ほどの花が穂状に咲く。花は香りがよく、茶に香気をつけるのに用いる。中国南部の原産。観賞用。
ちゃり【茶利】
《動詞「茶(ちゃ)る」の連用形から。「茶利」は当て字》 1 おどけた、こっけいな文句や動作。また、冗談。「—ばかり言わで」〈一葉・にごりえ〉 2 人形浄瑠璃や歌舞伎で、こっけいな演技・演出。また...
ちゃり‐がたき【茶利敵】
⇒半道敵(はんどうがたき)
ちゃり‐がたり【茶利語り】
茶利場を得意とする義太夫節の太夫。
ちゃり‐ごえ【茶利声】
おどけた声。こっけいな声。「私は—で歌ふことは参りませぬ」〈浄・妹背山〉