やまおか‐ずきん【山岡頭巾】
1 「苧屑(ほくそ)頭巾」に同じ。 2 長方形の布を二つ折りにしてかぶり、後頭部のところを縫い合わせ、肩にかかるところにあきを作った頭巾。黒・茶などの八丈絹やビロードで仕立てて、主に武士が用いた...
やま‐ぎり【山霧】
山に発生する霧。山の斜面を空気が上昇するときにできる。《季 秋》「—のさっさと抜ける座敷かな/一茶」
やま‐しゅう【山衆/山州】
下級の遊女。茶屋女。やましゅ。「言ひたいことも—の手前、客の手前も量りかね」〈浄・女腹切〉
やま‐ね【山鼠/冬眠鼠】
齧歯(げっし)目ヤマネ科の哺乳類。体長7〜8センチ、尾長4〜5センチ。体つきは丸く、灰茶色で背に黒い縦線が1本あり、尾に長毛がある。山林にすみ、樹上性で、果実・昆虫などを食べる。冬は木の穴などで...
やま‐はんのき【山榛の木】
カバノキ科の落葉高木。山野に自生。葉は円形で五〜八つに浅く裂ける。春、葉より先に、紫茶色の尾状の雄花穂と楕円形の雌花穂をつける。果実・樹皮はタンニンを含むので染料に、材は器具・建築に使用。まるば...
やま‐びる【山蛭】
ヤマビル科のヒル。全長2、3センチ。体は平たい円柱状で茶褐色。背面に3本の縦縞がある。本州・四国・九州の山間の湿地に多く、人間や獣から血を吸う。かさびる。《季 夏》
ヤムチャ【飲茶】
《(中国語)》茶を飲みながら、中華饅頭・ギョーザ・シューマイ・冷菜などの点心類をとる中国風の軽い食事。
やめ【八女】
福岡県南部の市。中心の福島はもと田中氏の城下町。八女茶の産地。電照菊の栽培も盛んで、仏壇・提灯・石灯籠・和紙を特産。岩戸山古墳がある。平成18年(2006)に上陽町を、平成22年(2010)に黒...
やりのごんざかさねかたびら【鑓の権三重帷子】
浄瑠璃。世話物。2巻。近松門左衛門作。享保2年(1717)大坂竹本座初演。茶道師匠浅香市之進の妻おさいと鑓の名手笹野権三は、不義密通の濡れ衣を着せられ、市之進に討たれる。近松三姦通物の一。通称「...
や‐ろう【薬籠】
1 「やくろう(薬籠)」に同じ。 2 碾(ひ)き茶を入れる小箱。〈日葡〉