かみさげ‐むし【紙下げ虫】
便所にわく蛆(うじ)。4月8日に、甘茶ですった墨で「ちはやぶる卯月八日は吉日よ紙下げ虫を成敗ぞする」と書いて便所に逆さにはっておくと、上がって来ないという俗信があった。→除(よ)けの歌
かみ‐りゅう【上流】
茶道の流派で、京都の上京(かみぎょう)に住した千家流のこと。→下流(しもりゅう)
かめ‐の‐ふた【甕の蓋】
茶道具の建水の一。平たい形で、灰器や水指の蓋にも使う。もと南蛮物(なんばんもの)で、瓶(かめ)の蓋に用いたもの。
かめ‐やま【亀山】
京都市右京区の嵯峨にある山。大堰(おおい)川に臨み、嵐山に対する。嵯峨天皇・後嵯峨天皇・亀山上皇の離宮の亀山殿があった。
三重県北部の市。もと東海道の宿場町、石川氏の城下町。緑茶・紅茶や美術...
かよい‐ぐち【通い口】
茶室で、亭主側が点茶(てんちゃ)・炭点前(すみてまえ)以外の用事で席内へ出入りする口。給仕口。禿口(かむろぐち)。
から【殻/骸】
《「空(から)」と同語源》 1 動物のからだや植物の実・種子をおおう堅いもの。「卵の—」 2 動物や昆虫が脱皮したあとの外皮。ぬけがら。「セミの—」「もぬけの—」 3 主要な部分や中身がなくなっ...
から‐いと【唐糸】
1 中国から渡来した絹糸。 2 「唐糸織り」の略。 3 《糸を引くところから》納豆。「この茶の子、名は—というてくれなゐ」〈咄・醒睡笑・八〉
からかさ‐てい【傘亭】
京都高台寺にある利休好みの茶屋。桃山時代の遺構。天井が傘を広げたようなようすからの命名。安閑窟。
からき‐ざいく【唐木細工】
唐木で、机・茶だんすなどを細工・製造すること。また、その細工物。
から‐こと【唐言】
1 「唐語(からことば)」に同じ。「あなむつかしの—書きたる物」〈読・雨月・蛇性の婬〉 2 「挟み詞(ことば)2」に同じ。「茶屋の女—にて合図をし」〈黄・栄花夢〉