よう‐とう【揺蕩】
[名](スル)ゆれ動くこと。また、ゆり動かすこと。蕩揺。「ゆらゆら—しながらたったひとりで歩いている」〈太宰・お伽草紙〉
よう‐ばな【洋花】
《「ようか」とも》外国原産で、主に欧米から日本に移入された草花。花材とされるものをいうことが多い。西洋花。⇔和花。
よう‐よう【揚揚】
[ト・タル][文][形動タリ]誇らしげなさま。得意げなさま。「意気—と引きあげる」「—と正面を向いて歩いている」〈漱石・虞美人草〉
よう‐らく【揺落】
[名](スル)秋に、草木の葉が風にゆれて落ちること。「庭前の梧桐—して」〈逍遥・当世書生気質〉
ようらく‐らん【瓔珞蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の樹上や岩上などに着生し、垂れ下がる。葉は先がとがり、2列に密に互生。5月ごろ、2〜8センチの花茎を伸ばし、黄色っぽい小花を多数つける。もみじらん。ひおうぎらん。
ようろう‐しゅ【養老酒】
岐阜県養老郡特産の混成酒。みりんに丁字(ちょうじ)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)などの薬味を加えたもので、甘くて強い。養老の滝伝説にちなむ。
よこ‐えいそう【横詠草】
和歌の書式の一。横に二つに折った紙を、さらに縦に四つ折りにしてそれに歌を書くもの。添削してもらうときの書式。⇔竪詠草(たてえいそう)。
よこ‐ぬい【横縫】
1 兜(かぶと)の鉢付けの板を鉢にとじつけた革ひも、または糸。 2 鎧(よろい)の胴と草摺(くさずり)とを縫い合わせた革ひも、または糸。
よ‐ごし【夜越し】
1 夜を越すこと。夜どおし。「君がため—に摘める七草のなづなの花を見て忍びませ」〈散木集・一〉 2 夜、山河などを越すこと。夜ごえ。「わしは今夜は—に行く」〈浄・伊賀越〉
よ‐さり【夜さり】
《「さり」は来る、近づくの意を表す動詞「去る」の連用形から》 1 夜になるころ。夜。ようさり。「私などは—店を了(しま)いますると」〈鏡花・草迷宮〉 2 今夜。今晩。「大納言—斬らるべう候ふなれ...