あら‐みさき【荒御鋒/荒御裂き】
1 軍の先頭に立つという勇猛な神。 2 男女の仲を裂くというやきもち焼きの女神。あらみかげ。あらみさきひめ。「—とは、人の中をさくる神を云ふ」〈能因歌枕〉
あら‐みぞ【荒溝】
1 水のない溝。から堀。 2 灌漑溝(かんがいこう)・堰(せき)などを掃除・修理すること。溝さらえ。
あら‐みたま【荒御魂】
荒々しく勇猛な神霊。⇔和御魂(にきみたま)。「—をおきて軍の先鋒(さき)になし」〈北野本神功紀〉
あら‐むしゃ【荒武者】
1 荒々しい武者。勇猛な武士。 2 乱暴とみえるほどに意気盛んな者。がむしゃらな者。「政界の—」
あら‐むしろ【粗筵/荒筵】
編み目の粗いむしろ。
あら‐め【荒布】
コンブ科の褐藻。外洋のやや深い海に生える。葉は羽状でカジメに似るが、両面にしわがあり、暗褐色で、乾くと黒くなる。食用や肥料とする。地方によりカジメともいう。《季 春》
あら‐め【荒目/粗目】
[名・形動] 1 やや粗いこと。特に、編み目・織り目また木目などが普通より粗いこと。また、そのもの。 2 荒々しいさま。また、きびしいさま。「—ナ人」〈日葡〉 3 「荒目網」の略。 4 「荒目威...
あらめ‐あみ【荒目網】
編み目の粗い網。
あらめ‐おどし【荒目威】
甲冑(かっちゅう)の札(さね)に幅広の緒を用いて粗めにおどしたもの。
あら‐もの【荒物】
《粗末なもの、雑なものの意から》ほうき・ちり取り・ざるなど、簡単なつくりの家庭用品。