あら‐き【荒木/粗木】
山から切り出したままの木。製材していない皮つきのままの木。
あらきだ【荒木田】
もと、東京荒川沿いの荒木田原に産した粘着力の強い茶褐色の土。相撲の土俵用。現在では産地に関係なく同種の土をいい、土壁や園芸などに用いる。荒木田土。
あらきだ【荒木田】
姓氏の一。伊勢神宮の神主一族の名。 [補説]「荒木田」姓の人物荒木田久老(あらきだひさおゆ)荒木田守武(あらきだもりたけ)荒木田麗女(あらきだれいじょ)
あらき‐りゅう【荒木流】
1 馬術の流派の一。室町末期の荒木元清を祖とする。 2 柔術の流派の一。室町末期の荒木無人斎秀縄(ひでつな)を祖とする。拳法・捕り手・居合・小具足などの術を含む。無人斎流。
あら‐ぎも【荒肝】
荒々しい心。また、きも。きもったま。
荒肝(あらぎも)を抜(ぬ)・く
相手を非常に驚かす。びっくりさせ恐れさせる。度胆(どぎも)を抜く。荒肝を拉(ひし)ぐ。「自分は先ず—・かれてしまった」〈独歩・画の悲み〉
荒肝(あらぎも)を拉(ひし)・ぐ
「荒肝を抜く」に同じ。「赤シャツの—・いでやろうと考え付いた」〈漱石・坊っちゃん〉
あら‐ぎょう【荒行】
僧や山伏などが激しい苦しみに耐えて行う修行。
あら‐ぎり【粗切り/荒切り】
1 粗く大ざっぱに切ること。また、切ったもの。 2 戦陣で、先頭の兵士が敵を切りたてながら進むこと。「いでいで武蔵—せん、跡をばこなせ若武者ども」〈幸若・高館〉 3 粗く刻んだタバコ。特に、安永...
あら‐くま・し【荒くまし】
[形シク] 1 ごつごつしている。「枝ざしなどは、いと手触れにくげに—・しけれど」〈枕・四〇〉 2 荒っぽい。粗暴だ。あらくもしい。「物言ひなども—・しい」〈浄・鎌田兵衛〉