のこり‐の‐きく【残りの菊】
陰暦9月9日の菊の節句を過ぎたあとまで咲き残っている菊。残り菊。残菊(ざんぎく)。「今宵しも隈(くま)なく照らす月影は—を見よとなるべし」〈栄花・殿上の花見〉
の‐こんぎく【野紺菊】
キク科の多年草。山野に生え、高さ30センチ〜1メートル。葉は長楕円形で、両面に毛がある。秋に、中央は黄色で周辺は紫色の頭状花を多数つける。実には長毛がある。《季 秋》
の‐しゅんぎく【野春菊】
ミヤコワスレの別名。
のじ‐ぎく【野路菊】
キク科の多年草。近畿地方以西の海岸付近に自生。高さ60〜90センチ。葉は三〜五つに裂けていて、裏面に灰白色の毛がある。秋、周辺が白色で中央が黄色の頭状花を開く。園芸品種の小菊の原種といわれる。
のち‐の‐きく【後の菊】
「十日の菊」に同じ。
の‐ぼろぎく【野襤褸菊】
キク科の一年草または二年草。道端などにみられ、高さ約30センチ。茎は赤みを帯び、葉は不ぞろいな羽状の切れ込みがある。主に春から夏、黄色い管状花からなる頭状花をつける。ヨーロッパ原産の帰化植物。
のみとり‐ぎく【蚤取菊】
ジョチュウギクの別名。
は‐ぎく【葉菊】
襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は青。秋に用いる。
はつ‐ぎく【初菊】
初咲きの菊。《季 秋》
はま‐ぎく【浜菊】
キク科の多年草。太平洋岸の崖や砂丘に生え、高さ60〜90センチ。茎の下部は木質化し、葉は多肉のさじ形で密につく。秋、周囲が白く中央が黄色い頭状花を開く。栽培もされる。《季 秋》「—に海嘯(つなみ...