なえ‐なえ【萎え萎え】
[副](スル)着古してくたくたになっているさま。また、力なくぐったりしているさま。「—した烏帽子をかけて」〈芥川・芋粥〉
なえ‐ば・む【萎えばむ】
[動マ四]衣服などがくたくたになる。また、糊(のり)が落ちて柔らかになる。「うちとけ—・める姿に」〈源・野分〉
な・える【萎える】
[動ア下一][文]な・ゆ[ヤ下二] 1 体力や気力が衰えて弱る。「寝たきりで、手足が—・えてくる」「心が—・える」 2 植物などがしおれる。しなびる。「草花が—・える」 3 着古したり、糊(のり...
なや・す【萎す】
[動サ五(四)] 1 衣服などをしなやかにする。また、物を柔らかくする。「痛い頭を—・そうとして」〈秋声・黴〉 「着—・したる、ものの色もあらぬやうに見ゆ」〈かげろふ・上〉 2 気力をなくさせる...
な・ゆ【萎ゆ】
[動ヤ下二]「なえる」の文語形。
なゆ‐たけ【萎ゆ竹】
「弱竹(なよたけ)」に同じ。〈名義抄〉
なゆたけ‐の【萎ゆ竹の】
[枕]「弱竹(なよたけ)の1」に同じ。「—とをよる御子(みこ)」〈万・四二〇〉
ぬえくさ‐の【萎草の】
[枕]なよなよとした草の意から、「女(め)」に掛かる。「—女にしあれば」〈記・上・歌謡〉