くず‐ばかま【葛袴】
葛布(くずふ)で作った袴。狩袴をやや裾短に仕立て、括(くく)り緒(お)をつけたもの。
くず‐ひき【葛引き】
1 葛粉を塗った紙。幅約1.5センチに切って日本髪の飾りなどにする。 2 煮物や焼き物の仕上がりに、つやを出したり汁をまとめたりするために、薄く葛粉をひいて仕上げた料理。
くず‐ぬの【葛布】
⇒くずふ(葛布)
くず‐ふ【葛布】
縦糸に綿・麻・絹などを用い、横糸に葛の繊維を用いて織った布。丈夫で水に耐えるので、雨具・袴(はかま)に作り、また、ふすま・屏風(びょうぶ)などにも用いる。静岡県掛川の特産。くずぬの。《季 夏》
くず‐まき【葛巻(き)】
1 葛のつるの巻きついたようす。また、そのような形。 2 葛練りをかけて巻いた菓子や料理。
くず‐まんじゅう【葛饅頭】
葛練りであんを包んで蒸したまんじゅう。《季 夏》
くず‐みず【葛水】
葛湯を冷やした飲み物。《季 夏》「—にうつりてうれし老(おい)のかほ/蕪村」
くず‐もち【葛餅】
1 葛粉を水で練って煮たあと箱に流し込み、冷やして固めたもの。生麩(なまふ)粉・小麦粉を加えて蒸して作るものもある。三角形に切って糖蜜・きな粉などをつけて食べる。《季 夏》「—や老いたる母の機嫌...
くず‐や【葛屋】
草葺(くさぶ)きの屋根。また、その家。草屋。茅(かや)屋。
くず‐ゆ【葛湯】
葛粉に砂糖をまぜ、熱湯を注いでかきまぜた食べ物。《季 冬》「うすめても花の匂の—かな/水巴」