てしま‐むしろ【豊島筵】
⇒豊島茣蓙(てしまござ)
とう‐むしろ【籐筵】
籐で編んだむしろ。とむしろ。《季 夏》「仏壇の灯がうつりけり—/月斗」
なが‐むしろ【長筵】
丈の長いむしろ。「女、—なにやかや一つやりたりける」〈堤・由無し事〉
なわ‐むしろ【縄筵】
縄を編んで作ったむしろ。
ね‐むしろ【寝筵】
寝るときに用いるむしろ。ねござ。《季 夏》
のり‐の‐むしろ【法の筵】
仏法を説く所。法筵(ほうえん)。「さらにまた花ぞ降りしく鷲の山—の暮れ方の空」〈千載・釈教〉
はな‐むしろ【花筵/花蓆】
1 「花茣蓙(はなござ)」に同じ。 2 草花などが一面に咲きそろったさま、また、花の散り敷いたさまを筵にたとえていう語。《季 春》「片尻は岩にかけけり—/丈草」
はり‐の‐むしろ【針の筵】
《針を植えた敷物の意から》一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。「—に座る気持ち」
はり‐むしろ【張り筵】
雨などを防ぐために張りめぐらす筵。「雨降らぬ日、—したる車」〈枕・一二二〉
ひる‐むしろ【蛭蓆】
ヒルムシロ科の多年草。池や水田の浅水中に群生。根茎は泥中をはい、水中の葉は狭披針形、水面の葉は長楕円形でつやがある。5〜10月、水上に柄を出して黄緑色の小花を穂状につける。《季 夏》「雨雲の風お...