むし‐けら【虫螻】
虫類を卑しめていう語。また、小さくて取るに足りないものの意で、人をも卑しめていう。「—同然に扱われる」
むし‐けん【虫拳】
拳の一。親指を蛙(かえる)、人さし指を蛇、小指をナメクジに見立てて勝負を争うもの。蛙は蛇に、蛇はナメクジに、ナメクジは蛙に負ける。
むし‐こ【虫籠】
1 虫かご。《季 秋》「乾きたる—の草やあら無沙汰/召波」 2 「虫籠窓(むしこまど)」の略。「源右衛門—より手を出だし」〈浄・堀川波鼓〉
むしこ‐ごうし【虫籠格子】
虫かごのように目の細かい格子。
むし‐こぶ【虫瘤】
⇒虫癭(ちゅうえい)
むしこ‐まど【虫籠窓】
虫籠格子を入れた窓。
むし‐さされ【虫刺され】
蚊や蚤(のみ)・毛虫・蜂などの虫に刺されること。また、そのために起こる痛みやかゆみ、炎症などの症状。「—の薬を塗る」
むし‐しぐれ【虫時雨】
多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう語。《季 秋》
むし‐ず【虫唾】
胃酸過多のため、胃から口に出てくる不快な酸っぱい液。 [補説]「ず」を「酸(す)」と考えて、歴史的仮名遣いを「むしず」とする説もある。
虫唾(むしず)が走(はし)・る
胸がむかむかするほど不快である。「顔を見ただけで—・る」