ようか‐びょう【葉化病】
植物で、花の形成が阻害され、葉のようになってしまう病害。昆虫が媒介する植物病原細菌ファイトプラズマによって引き起こされる。アジサイなどで見られる。
ようじゃく‐ホルモン【幼若ホルモン】
昆虫のアラタ体から分泌されるホルモン。幼虫の形質を保持し、前胸腺と共同する場合は脱皮を促進する。分泌が低下すると、前胸腺の働きが強まってさなぎか成虫になる。成虫では生殖腺の成熟を引き起こす。アラ...
よう‐せい【幼生】
動物の個体発生で、胚(はい)から成体に至る中間の時期にあり、成体と著しく異なる形態・生活様式をとるもの。カエルになる前のオタマジャクシなど。昆虫では幼虫ともいう。
ようせい‐きかん【幼生器官】
動物の幼生期にはあるが、変態後に消失する器官。おたまじゃくしの尾・えら、芋虫の腹脚など。一時的器官。
ようせい‐せいしょく【幼生生殖】
幼生の段階で体内の卵細胞が発生を始める現象。単為生殖の一種。吸虫やタマバエなどでみられる。
よう‐ちゅう【幼虫】
昆虫・クモなどの幼生。完全変態をする昆虫ではさなぎになるまで、不完全変態昆虫では成虫になるまでの段階をいう。
ようちゅう‐いこうしょう【幼虫移行症】
人に寄生した寄生虫が、幼虫のまま体内の臓器や組織を移動することによって引き起こす諸症状。人を終結宿主としない寄生虫にみられ、アニサキス、イヌ糸状虫、広東住血線虫、マンソン裂頭条虫などの人獣共通感...
よう‐べん【蛹便】
さなぎから羽化するときに排出される体液。チョウなどの完全変態をする昆虫の一部にみられる。折りたたまれた羽を展開するとき、翅脈に体液を圧送するが、その余分な体液を便として排出するもの。羽化液。
ようまく‐るい【羊膜類】
脊椎動物のうち、胚の時期に羊膜をもつもの。爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳類が含まれる。
よ‐おもて【四面】
四つの面。周囲すべて。しめん。「夜の御帳の帷子(かたびら)を、—ながらあげて」〈源・鈴虫〉