くも‐の‐い【蜘蛛の網】
クモの巣。クモの糸。《季 夏》「—や朝日射しきて大輪に/汀女」
くも‐の‐いと【蜘蛛の糸】
クモの出す糸。出糸腺から出る粘液が大気に触れて糸状となったもの。測量用望遠鏡の十字線などに利用される。《季 夏》 [補説]作品名別項。→蜘蛛の糸
くものいと【蜘蛛の糸】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「蜘蛛糸梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」。金井三笑作詞、初世佐々木市蔵作曲。明和2年(1765)江戸市村座初演。土蜘蛛の精が、切り禿(かむろ)の少女・...
蜘蛛(くも)の子(こ)を散(ち)ら・す
《蜘蛛の子の入っている袋を破ると、蜘蛛の子が四方八方に散るところから》大勢のものが散りぢりになって逃げていくことのたとえ。「悪童どもは—・すように逃げ去った」
くも‐の‐す【蜘蛛の巣】
クモのかけた網。くものあみ。《季 夏》
くものす‐かび【蜘蛛の巣黴】
接合菌類ケカビ科のカビ。菌糸がクモの巣状に伸び、数本の柄が立って黒色または褐色の胞子嚢(ほうしのう)をつける。食品などを腐らせるが、アルコール発酵などで利用されることもある。
くものす‐グラフ【蜘蛛の巣グラフ】
《web graph》⇒レーダーチャート
くものす‐ごこう【蜘蛛の巣後光】
《形がクモの巣や仏の後光に似ているところから》くじの一。クモの巣形に書いた線の先に金額などを書き、これを隠して引かせる。あみだくじ。
くものす‐しだ【蜘蛛の巣羊歯】
チャセンシダ科の常緑、多年生のシダ。主に石灰岩地帯に生える。葉は単葉で、長さ5〜20センチ、その先が伸び、地に着いて不定芽を生じる。クモが巣を張るのに見立てて名づけられた。猿猴蘭(えんこうらん)。
くものすじょう【蜘蛛巣城】
黒沢明監督・脚本による映画の題名。昭和32年(1957)公開。シェークスピアの戯曲「マクベス」を、戦国時代を舞台として翻案。出演、三船敏郎、山田五十鈴、千秋実ほか。第12回毎日映画コンクール美術...