でんど‐ざた【出ん所沙汰】
おおやけの裁判などに持ち込まれること。おもてざた。裁判沙汰。「四の五のあれば、いやともに—」〈浄・忠臣蔵〉
とういんひじ【棠陰比事】
中国の裁判物語集。南宋の桂万栄撰。5巻。古今の優れた犯罪捜査・判例など144を集めたもの。日本でも江戸時代に「棠陰比事物語」として翻訳され、西鶴の「本朝桜陰比事」など多くの翻案物が作られた。
とうきょう‐さいばん【東京裁判】
極東国際軍事裁判の通称。 稲垣俊原案、小林正樹監督・脚本による映画の題名。昭和58年(1983)公開。米国が撮影した極東国際軍事裁判の記録映像を編集したドキュメンタリー。第26回ブルーリボン...
とうじしゃ‐しゅぎ【当事者主義】
訴訟の主導権を当事者にゆだね、裁判所は中立的な審判者としての地位に立って裁断する訴訟上の主義。→職権主義
とうち‐きかん【統治機関】
統治者が統治を行うために設置する国家機関。国会・内閣・裁判所など。
とうち‐こうい【統治行為】
高度の政治性を帯びているため、裁判所の審査の対象から除外される国家の行為。
とうべん‐しょ【答弁書】
1 答弁の主旨を記載した文書。 2 訴訟法上、被告などが、訴状などに対し、反対の申し立てやその理由を記載して裁判所に提出する書面。→準備書面
とおいくにからのさつじんしゃ【遠い国からの殺人者】
笹倉明の長編小説。日本へ出稼ぎに来たジャパゆきさんによる殺人事件とその裁判を描く。平成元年(1989)刊行。同年、第101回直木賞受賞。平成7年(1995)テレビドラマ化。
とき‐べ【解部】
1 律令制で、治部省(じぶしょう)に属し、姓氏の相続に関する訴訟の裁判をつかさどった官。 2 律令制で、刑部省(ぎょうぶしょう)に属し、被疑者の糾問(きゅうもん)をつかさどった官。
とくしん‐せい【特信性】
検察官面前調書(検面調書)の内容が法廷での供述と異なる場合、検面調書が法廷での供述よりも信用できると判断される特別な事情。日本では特信性が認められることが多く、調書裁判との批判もある。