かち【褐】
1 濃い藍色(あいいろ)。かちいろ。かつ。かちん。 2 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに萌葱(もえぎ)色。 3 ウサギの毛で織った織物。兎褐(とかち)。「錦の袋に入れたる一つと、—の袋に入れた...
かちん【褐】
《「かち」の音変化》「かち(褐)1」に同じ。「—の直垂(ひたたれ)に小桜を黄に返したる鎧(よろひ)着て」〈保元・上〉
かつ【褐】
1 粗い毛で織った衣。 2 濃い藍色(あいいろ)。かち。
かつ【褐】
[常用漢字] [音]カツ(漢) カチ(呉) 〈カツ〉 1 粗い毛で織った衣服。「褐寛博」 2 黒ずんだ茶色。「褐色・褐炭」 〈カチ〉かち色。濃い藍色。「褐布(かちぬの)」
きゅう‐かつ【裘褐】
1 皮衣と、粗い毛織りの衣服。 2 質素な衣服。
しかま‐の‐かち【飾磨の褐】
飾磨で行われた濃い紺や褐色の染め色。また、その布。飾磨紺(しかまごう・しかまこん)。
せっ‐かつ【釈褐】
《身分の卑しい者の着る衣服である褐を脱ぎ捨てて君子の前に出る意から》野にあった人が初めて仕官すること。