ちゅう‐えふ【中衛府】
令外(りょうげ)の官。授刀衛を改めた近衛府と並んで、もっぱら宮中の守護に当たった天皇の親衛隊。神亀5年(728)設置。大同2年(807)右近衛府と改称。中衛。
ちゅうか‐いん【中和院】
平安京大内裏の殿舎の一。朝堂院の北、内裏の西にあり、天皇が天神・地祇(ちぎ)を親祭し、また、新嘗祭(しんじょうさい)や神今食(じんこんじき)を行う所。正殿を神嘉(しんか)殿という。中院。ちゅうわいん。
ちゅうかん‐ざっしゅ【中間雑種】
両親の形質の中間を示す雑種。対立遺伝子に優劣のないときに現れる。オシロイバナで、赤い花と白い花との第一代雑種が桃色となるなど。
ちゅうぐう‐じ【中宮寺】
奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗の尼寺。山号は法興山。聖徳太子が、生母で用明天皇皇后の穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女の没後、菩提を弔うためその御所を寺としたのに始まるという。鎌倉...
ちゅう‐けい【中啓】
《「啓」は、ひらく意》扇の一種。親骨の中ほどから外側へ反らし、畳んでも上半分が半開になるように作られたもの。
ちゅうけい‐きょく【中継局】
親放送局の電波を受信・増幅して放送する局。サテライト局。
ちゅうごくざんりゅう‐こじ【中国残留孤児】
第二次大戦終結後の混乱の際、主として中国東北部(旧満州)にいた日本人民間人の子供で、肉親と離ればなれになり、そのまま中国人養父母のもとで育てられてきた人。中国残留日本人孤児。→中国残留邦人
ちゅうしょ‐おう【中書王】
中務卿(なかつかさきょう)になった親王の称。特に文人として有名な兼明(かねあきら)親王と具平(ともひら)親王を、前中書王と後中書王と称した。
忠臣(ちゅうしん)を孝子(こうし)の門(もん)に求(もと)む
《「後漢書」韋彪伝から》親に孝行する者は主君にも忠義を尽くすから、忠臣を求めようと思えば、孝子の家から求めなさい。
寵愛(ちょうあい)昂(こう)じて尼(あま)になす
親が娘をいとおしむあまり、いつまでも嫁にやらないで、ついには尼にするようになる。かわいがるのも度が過ぎれば本人のためにならないことのたとえ。