唇(くちびる)を反(かえ)・す
《「史記」平準書から》憎んで悪口を言う。唇を翻(ひるがえ)す。「万人—・すべし」〈平家・八〉
唇(くちびる)を尖(とが)ら・す
不平不満のある顔つきをする。また、不満そうにものを言う。口をとがらす。
口(くち)程(ほど)にもな・い
実際は口で言っているほどではない。「大きなことを言うわりには—・いやつだ」
くち‐まかせ【口任せ】
口から出るに任せてものを言うこと。出まかせ。「—のでたらめを言う」
くち‐もと【口元/口許】
[名] 1 口のあたり。口。「—がほころぶ」 2 口のあたりのようす。口つき。「母親似の—」 3 出入り口。はいり口。転じて、物事の初め。初歩。「木のほらの—らしく」〈浜田・むく鳥のゆめ〉
...
くち‐やかまし・い【口喧しい】
[形][文]くちやかま・し[シク] 1 細かいところまでいちいち小言や文句を言うさま。口うるさい。「—・く指図する」 2 しきりにしゃべってうるさい。「—・い子供たち」
くち‐わる【口悪】
[名・形動]悪口や皮肉をずけずけと言うこと。また、そのさまやその人。「—な男」
口(くち)を合(あ)わ・せる
1 しめし合わせて同じことを言う。口裏を合わせる。「ばれないように—・せる」 2 相手に話の調子を合わせる。「その人の好きな事に連れて—・せようといふものす」〈滑・浮世床・二〉
口(くち)を利(き)・く
1 ものを言う。話をする。「生意気な—・く」 2 仲を取り持つ。「なんとか先方に—・いてもらいたい」 3 口が達者である。「坂東武者は馬の上でこそ口はきき候ふとも」〈平家・一一〉 4 幅を利かす...
口(くち)を酸(す)っぱく◦する
忠告などを何度も繰り返して言う。「—◦して注意する」