おりたくしばのき【折たく柴の記】
新井白石の自叙伝。3巻。享保元年(1716)成立。父祖のことから始め、将軍徳川家宣(いえのぶ)を補佐した事績などを、平易な和漢混交文で記したもの。
かい‐き【会記】
茶会の記録。客の名前、道具立て、花・懐石・菓子などを記したもの。茶会記。
かいき【槐記】
江戸時代の随筆。近衛家熙(このえいえひろ)の侍医であった山科道安が、享保9年(1724)から享保20年(1735)までの間、家熙の言行を日録風に記述したもの。茶道に関する記録が多い。槐下与聞。...
かいこくざっき【廻国雑記】
室町後期の紀行。聖護院門跡道興准后(どうこうじゅごう)著。文明18年(1486)6月、京都を出発し、翌年3月にかけて北陸・関東・奥州を遊歴したときのもの。簡略な記事に和歌・俳諧・漢詩などをまじえ...
かいさんき【改算記】
江戸時代の和算書。山田正重著。万治2年(1659)刊。それまでの算書の誤りを訂正し、「塵劫記(じんこうき)」に次いで世に流布した。
かいちゅう‐にっき【懐中日記】
日付が入り、日記式になった小型手帳。ポケット日記。
かいどうき【海道記】
鎌倉時代の紀行。1巻。作者未詳。貞応2年(1223)京都と鎌倉間の東海道を往復した際の紀行。文体は漢文脈の濃い和漢混交文で、仏教思想の影響が強い。
かいふく‐とうき【回復登記】
一度消滅した登記を回復する登記。登記簿が滅失した場合や誤って抹消された場合などに行う。
かえいさんだいき【花営三代記】
室町幕府に関する記録。3巻。筆者未詳。将軍足利義満・義持・義量の3代にわたり、幕府の行事・法令や武家風俗などを記す。室町記。武家日記。
か‐き【下記】
ある記事や文章のあとに書きしるすこと。また、その文章。「詳細は—のとおり」⇔上記。