よう‐だ・つ【用立つ】
[動タ五(四)]役に立つ。間に合う。「進んで—・とうとした小息子(こむすこ)を」〈若松訳・小公子〉 [動タ下二]「ようだてる」の文語形。
よう‐に【陽に】
[副]表から見えるところでは。うわべでは。「—媚を売りて少年を惑わして陰に之を笑い」〈織田訳・花柳春話〉
よう‐ぶん【洋文】
西洋語の文章。また、西洋の文字や言葉。「未だ聞かず和文を以て洋書を訳解し、又—を以て和書を翻訳するものあるを」〈村田文夫・西洋聞見録〉
ようへんげんじものがたり【窯変源氏物語】
橋本治による、「源氏物語」の現代語による再構築訳。もとの作品の女房による語りを、光源氏の一人称によって書き改めたもの。平成3年(1991)から平成5年(1993)にかけて全14巻を刊行。
よ‐がたり【世語り】
世間話。また、世間の評判。「はかなき—などしつつ」〈鴎外訳・即興詩人〉
よく【沃】
[常用漢字] [音]ヨク(漢) ヨウ(エウ)(慣) 〈ヨク〉 1 水をそそぐ。「沃灌(よくかん)」 2 地味が肥えている。「沃土・沃野/肥沃・豊沃」 〈ヨウ〉元素の名「ヨード」の音訳「沃度(...
よく‐そん【抑損/抑遜】
[名](スル)おさえて控えめにすること。慢心をおさえること。「大いなれども能く—せる我心とは」〈鴎外訳・即興詩人〉
よこ‐まち【横町】
「よこちょう」に同じ。「—という—には」〈鴎外訳・即興詩人〉
よ‐じ【余事】
1 本筋以外の事柄。他事。「—には全く関知しない」 2 本業以外に余力や余暇でする仕事。「職業を以て本文となし、…芸文を以て—となせり」〈中村訳・西国立志編〉
よそい【装い/粧い】
[名](スル) 1 身なりを整えたり、身を飾ったりすること。また、その装束や装飾。「農家の婦人の—したる媼ありて」〈鴎外訳・即興詩人〉 「何ばかりの御—なく、うちやつして」〈源・花散里〉 2 ...