ぎょうぶ‐しょう【刑部省】
1 律令制で、太政官(だいじょうかん)八省の一。訴訟や罪人の裁判・処罰などを管掌。うたえただすつかさ。うたえのつかさ。 2 明治2年(1869)設置された六省の一。裁判・警察・監獄のことを管掌。...
ぎんみ‐がかり【吟味掛】
江戸時代の裁判で、訴訟や犯罪を調べただす役。吟味役。吟味方。
ぎんみもの‐しらべやく【吟味物調役】
江戸幕府の職名。寺社奉行・町奉行のもとで、刑事訴訟の下調べや公文書の調査などをする役。
く‐じ【公事】
1 公務。 2 朝廷の政務・儀式。「今日は—ある日なれば、とく参らるらむ」〈大鏡・伊尹〉 3 中世、年貢以外の雑税・夫役(ぶやく)の総称。 4 訴訟およびその審理・裁判。「賢し人、出でて—ども定...
くじ‐し【公事師】
江戸時代、当事者に代わって訴訟を進めたり、手続きを指導したりすることを業としていた者。種々の弊害を生じたため、幕府はこれを禁止した。出入り師。
くじ‐しょ【公事所】
昔、訴訟を取り扱い、それを裁いた所。今の裁判所にあたる。公事場。
くじ‐だくみ【公事工】
[名・形動ナリ] 1 何事も訴訟によって解決しようとすること。特に、自分の利益のために理屈をつけて訴訟を起こすこと。「ことさら—して、筋なき事を書き求め」〈浮・織留・三〉 2 いろいろ理屈を言い...
くじ‐び【公事日】
訴訟裁判が行われる日。「今度の—に、両人ともに参りませい」〈狂言記・内沙汰〉
くじ‐ぶみ【公事文】
1 室町時代、将軍の用事を書いた手紙。 2 訴訟の文書。
くじ‐やど【公事宿】
江戸時代、訴訟や裁判のために地方から江戸や大坂に出てきた人を宿泊させた宿屋。宿の主人は訴訟人の依頼をうけて訴訟行為を補佐することを公認されていた。公事人宿。出入り宿。郷宿(ごうやど)。